安定生産ができていない現場では、生産技術部門があちこちで発生するトラブルシューティングに追われ、新しい工程の開発や立ち上げなど、重要な業務に手が付けられない上に、不良発生を低減し安定生産へ導くためのSPCの導入や展開への時間が取れない事態に。
工場の安定稼働に向けSPCを導入。製造現場で記入してもらった検査データ記録票を、生産技術部でExcelに転記して分析をしているが、分析結果が出るまでに時間がかかる上に、すべてのExcelファイルをウォッチして異常を早期発見するのは無理。製造現場から「不良品が出た後では意味がない」と言われる始末…。
SPCで分かった異常への対応や、トラブル報告書などについて、「提出を受けた部門が内容を確認するまでに時間を要し、対応が遅れる」「対応状況に関するフィードバックがなく、誰がボールを持っていて、どうなっているのかわからない」など、コミュニケーションロスによる課題が顕在化。
自動車部品の品質マネジメントに関する国際規格「IATF16949」では、SPCを含む5つのコアツールを駆使して品質を管理する必要がある。しかし、紙やExcelによるアナログの管理では、自動車部品に要求される高品質を維持することは難しく、ツール導入による効率化が不可欠。
SPCは「Statistical Process Control(統計的工程管理)」の略で、製造工程ごとのパラメータを頻繁に取得し、統計学的に処理(分析)することで、不良品発生につながる予兆(工程異常)を可視化して対策へと導く管理手法。不良品の発生を未然に防ぐことで、不良品を取り除く全数検品を不要とし、生産効率向上に効果を発揮する。
対応完了していないデータを一覧表示できます。
「未着手」の報告書が新たに発行されると一覧表に表示されます。
「対応完了」した報告書は一覧表から消えます。
10分ごとに一覧表を最新のデータでリフレッシュできます。
3件以上発生したら管理者にメールで通知されます。
「SPCの異常判定ルール」とは、不良品発生につながる複数パターンの工程異常を規定したものです。新JIS規格では8つの異常判定ルールが使用されますが、IATF16949では5つの異常判定ルールが使用されています。“Cp”および“Cpk”は、工程能力指数(process capability index)と呼ばれ、ある工程において規格の範囲内で製品を生産できる能力を数値化したものです。基準値は、新JIS規格が1.33以上であるのに対し、IATF16949では1.67以上とより厳しくなっています。
国内の自動車部品製造業が、欧米のメーカーや新興の中国メーカーなどに、販路を拡大する上で避けて通れないIATF16949の認証取得。
最新の「RAKU-PAD」は、IATF 16949でのSPCの “5つの異常判定ルール” “Cp/Cpk≦1.67” “Xbar-R / Xbar-s管理図”などに完全対応。IATF16949の5つのコアツールの1つであるSPCの効率化で認証取得を支援し、グローバルビジネスへの扉を開きます。
A社ではExcelを用いてSPCを推進してきたが、検査対象の工程や取得するデータの増加にともないExcelファイルが急増し、工程異常のチェックなどを管理しきれない状態に。
ExcelでのSPCをあきらめ、RAKU-PADを導入したところ、ダッシュボードに最新情報が集約され、いつでも、どこでも、タブレットやPCで最新情報をチェックでき、タイムリーな情報共有が可能になりました。
早くからSPCに取り組んでいたB社だが、導入済の他社製SPCツールはアラート通知機能がなく、結果的に不良品が発生してからツールで確認して工程異常に気づくケースが頻発していた。
アラート通知機能があるRAKU-PADにリプレイスしたことで、工程異常に迅速対応でき、不良品発生を未然に防ぐことができるようになりました。
不良品がたびたび発生し、対応に追われていたC社の生産技術部では、事態を打開して安定生産に導くため、SPC導入を検討。低コストで導入でき、現場も使いこなせるツールを探していた。
料金がリーズナブルで、柔軟にカスタマイズできる点が決め手となりRAKU-PAD導入を決めました。RecordingとAnalysis Dashboardで、帳票の電子化とSPCの2つを一気に実現でき、投資対効果に満足しています。
自動車部品製造業のD社では、海外への販路拡大に向けてIATF16949の認証取得を目指すことに。そのためには、紙とExcelによるSPCからの脱却が不可欠でした。
IATF169494でのSPCの5つの異常判定ルールに基づくアラート機能のほか、Xbar-R / Xbar-s管理図も標準で用意され、コアツールの1つであるSPCを大幅に効率化できました。また、ほかツールと比べてコストパフォーマンスがよく、本当にありがたいです。